リフォームの「しなくてはいけないポイント」と「したいポイント」とは
築20年以上経った住宅の状態は実にさまざまです。 また築30年となる前に、設備の老朽化やライフスタイルの変化に対応したリフォームも検討していきたいところですよね。
定期的にリフォームを行ってきた方はメンテナンスを、
今までリフォームをしてこなかった方は思い切ったリフォームを、
と考えていることもあるでしょう。
~築30年まであと少し!築27年の住宅はどんな現状?~
築27年ともなると、見た目の劣化以外にも、床下や構造部分など細かなところまで
リフォームが必要となる場合もあります。
こうなると費用が膨らみやすいため、リフォームを
「しなくてはいけない場所」
と
「したい場所」
をよく考えて仕分けした上でプランを立てることが大切です。
~築27年の住宅をリフォームする時の平均費用は?~
築27年経つ住宅のリフォーム費用は膨らみやすく、500~1,500万円が平均価格帯となっています。
定期的にリフォームを行っている場合は費用を抑えることができます。
その一方で、家を一度骨組みだけにして内装や設備をまるごとリフォームする
『スケルトンリフォーム』という方法をとることも多く見られます。
この場合、2,000万円を超えることも少なくないようです。
~必ずチェックしておきたいポイント~
まずは、リフォームが必要となる箇所から見ていきましょう。
築20年を超える頃からさまざまな箇所で定期的なリフォームが求められますが、
特に大切になってくるのが水廻りリフォームです。
水廻りは15~25年の間がタイミングと言われており、
これまでにリフォームをしてこなかった方は、床下や配管も含めリフォームを考えたいところです。
価格帯の幅が広いことから、費用別にできるリフォーム内容をご紹介したいと思います。
▣ キッチン
キッチンリフォーム価格帯は、大きく分けると10~30万円、31~150万円、151~400万円となります。
特に、旧式の壁付けキッチンからアイランドキッチンへのリフォームを希望する方が多いですが、
これはとても費用がかかってしまいます。
築27年の場合は、排水の移動や修繕も必要になることがあるため、
そちらを含めると20~40万円は予算を上乗せすることが大切になってきます。
・10~30万円・・・コンロやオーブンの交換、ガスコンロからIHコンロに変更
・31~150万円・・・システムキッチンの交換、モーター型の換気扇へ交換、食洗機の取り付け
・151~400万円・・・壁付けのシステムキッチンからアイランドキッチンへ
▣ トイレ
トイレリフォームの価格帯は、5~20万円、21~60万円、61~80万円と分かれています。
築27年経つ住宅には、まだ和式トイレも見られますが、和式から洋式へのリフォームが最も費用がかかるのです。
・5~20万円・・・便座の取り替え、ウォシュレットへの取り替え、クロスやクッションフロアの張り替え
・21~60万円・・・タンクレストイレへの交換、手洗いカウンターの新設
・61~80万円・・・和式トイレから洋式トイレへ変更、それに伴う内装工事
▣ 浴室
バスリフォームは特に注意しましょう!今ではユニットバスが主流となっていますが、
古い在来工法の浴室は、水漏れや白アリにより、土台の腐食が進んでいる場合も多くあります。
修繕費用がかさむ要因となりますので、どちらのタイプのお風呂なのか確認しておきましょう。
・3~50万円・・・浴室暖房乾燥機の設置、浴槽のみの交換、その下地補修
・51~100万円・・・ユニットバスまるごと交換
・101~200万円・・・在来工法からユニットバスに交換
~長く住むためへのリフォームについて~
リフォームの際に気になるのが、建てられた27年前と現在の違いですよね。
ライフスタイルの変化などによって、使い勝手の悪さを感じている方もみえるのではないでしょうか。
これから、設備メンテナンスと合わせ、今後も長く住むために行っておきたいリフォームをご紹介したいと思います。
・ 間取りの変更
築27年の物件の特徴として、小さい部屋が多く、和室も多いという特徴が挙げられます。使い勝手などを考え、間取りの変更を考えたいところです。
・リビング、ダイニング、キッチン別々の間取りをLDKの間取りにする・・・100~300万円
・和室を洋室にし、隣の洋室とつなげ一部屋にまとめる・・・100~140万円
・ 断熱リフォーム
築年数が長い住宅だと、隙間風や夏の暑さが気になる方もいるのではないでしょうか。
断熱リフォームは、費用がかかりますがやっておくと冷暖房の効きが良くなり、光熱費の節約にもつながります。
・窓ガラスをペアガラスに変更・・・9~12万円
・床下に断熱材を入れ施工・・・7~10万円
・壁に断熱材を入れ施工・・・180~300万円(一戸建ての場合)
・天井裏に断熱材を入れ施工・・・15~35万円
・ バリアフリーへのリフォーム
築27年リフォームの時にもうひとつ考えたいのが、将来のこと。
新築時から住んでいる方はもちろん、中古住宅を購入して今後ずっと住み続けるという方も、
ついでにバリアフリーリフォームをしておくと安心でしょう。
・階段やトイレ、浴室などに手すりを付ける・・・1~5万円
・開き戸を引き戸に変更・・・11~15万円
・ホームエレベーターの新設・・・250万円前後
~リフォーム時の注意点~
築27年経つ住宅の場合、設備の修繕以外にも考えるべきことがたくさんあるとわかりました。
最後に、工期や費用を抑え効率的にリフォームをするためのコツをご紹介したいと思います。
● まとめてリフォームするとお得
築27年住宅の場合、費用がかかりやすいとお伝えしましたが、
無理にリフォーム部位を減らすよりもまとめて施工した方がお得な場合があります。
特に水廻りは各箇所に共通の業者が入るため、まとめた方が費用を抑えることができます。
● 家の状態を前もってチェック
工事内容を把握するために、もうひとつオススメの方法が「ホームインスペクション」です。
床下や柱といった構造部分や、屋根や外壁の外の部分の状態もプロの目で詳しくチェックすることができます。
ホームインスペクションにかかる費用は1戸あたり5万円ほどのため、
実際に工事が始まってから追加工事発生となるのを防ぐためにもオススメです。
築年数によって、必要なリフォーム内容はそれぞれ異なりますが、
今何が必要で何が必要でないのかを見極めることが大切になってきます。
ぜひ参考にしてみてください!
株式会社イワサキホーム
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